石黒智子著 『わたしの日用品』を読みました
おうちで過ごす時間が長くなり、本を読む時間が増えました。
本屋さんもクローズしていたり、満足に行くこともできないから、楽天ブックスで1冊注文してみました。
以前、本屋さんでちらっと見かけた本が、お得になっていて、じっくり読んでみようとポチリ。
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主婦でもいらっしゃり、1980年から雑誌や新聞等で暮らしを楽しむエッセイやコラムを執筆されている、石黒智子さん。
雑誌等で、お名前や記事を見かけたことはありましたが、本を購入して読むのは初めてです。
本では、石黒さんが実生活の中で愛用されている、日用品の数々が紹介されています。
以前お買い物をした時にとっておいた、フォートナム&メイスンの紙袋がブックカバーになりました。
ブランケットや湯たんぽといったような、身の回りのものや、鍋類などの台所、トイレ・バスルームでの日用品といったものが紹介されています。
最初は『きっとどれも、お高いものばかりで庶民には手の届かないものばかりのこだわりのものばかりかも』なんて思っていたのですが、そんなことはなく、もちろんものによっては、海外製のものだったり、こだわりのセレクトショップで見つけたものだったりするのですが、その一方で、近所の荒物屋さんで見つけた鍋だったり、金物市で手にいれたものだったりなどもするのです。
印象的だったのがカトラリーのページで、用途ごとにブランドにこだわらず揃え、またチョコレート用のピックがないとわかると、自分で工夫してみたり、やっとのことでイメージに合ったものを見つけたりするのですが、アイスクリーム用のスプーンについては、『アイスクリームを買った時についてくるプラスチックのヘラでいただくのが一番おいしいから』と、アイスクリーム用のスプーンは持っていない、というエピソードなど、自分の暮らしには何が必要で、何が必要ないものなのかをしっかり持っているからこそ、見極められるのだなと思うのです。
また、例えば紅茶の缶や木箱のデザインが気に入って捨てられないものを、何かに活用するのは、個人的にも好きなことで、『3つの紅茶缶から』のページは興味深く読みました。
空き缶って捨てられないのわかる・・・。
お土産にいただいた六花亭のお菓子の空き缶は、その薄さゆえに、何を入れようか、やっぱり処分かな・・・としばらくそのままでしたが、この本を読んで、もう一度考えてみて、アクセサリーケースになりました。
薄いから、見やすい&取り出しやすいで、結果的によかった。
紹介されているもの全てが自分の生活に必要なものではないし、欲しいものでもないのですが、読んで感じたのが『しっかり語れるものを、持っていたい』ということ。
間に合わせで買ったようなものではなくて、気に入っているところや、こだわりのところ、そんなところを語れるようなもので囲まれていたら、暮らしはもっともっと満たされていくな、そんな風にものを選んでいきたいなと改めて思いました。
読みやすい本で、どのページから読んでも読めるので、気負わずパラパラとめくっています。
おうちで過ごす時間が長くなっている今だからこそ、読みたい本でした。
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今日もお読みいただきありがとうございました。