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【蔓無源氏のさつまいも】

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在来品種のさつまいも 蔓無源氏

買い物途中に入った酒屋さんで見つけたさつまいも。

『蔓無源氏(つるなしげんぢ)』という、芋焼酎の原料となっているさつまいもが焼酎とともに販売されていました。

蔓無源氏という名前も初めて聞いたので、何も知らず、ちょっと変わった形のさつまいもだったので、こんなのもあるんだーという軽い気持ちで、さつまいもだけ買ったのでした。

 

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調べてみると、『蔓無源氏』というのはさつまいもの品種のひとつで、大正時代から昭和の始めまで鹿児島県で多く栽培されていた在来品種なのだそうです。

食用・焼酎用に栽培されていたのですが、第二次世界大戦を機に収穫量が少なくなり、昭和40年以降は鹿児島県でも栽培実績がなくなってしまいました。

 

ほぼ絶滅していた蔓無源氏ですが、平成15年に蔓無源氏の苗10本を手に入れ、霧島市の農家・谷山秀時さんに依頼して芋づくりが始まりました。

2年後の平成17年から焼酎の仕込みも始まったのだそうです。

 

・・・そんな歴史のあった『幻のさつまいも』だったとは知らずに買ってました。

わずか10本の苗から復活を遂げたとは。

 

そんな蔓無源氏、こんな形のお芋でした。

カカオみたい。

 

最近、さつまいもをおやつにすることが多いのですが、炊飯器の玄米モードで時間をかけてふかしています。

 

以前はオーブンの焼いも機能を使っていましたが、これもおいしくできます。

 

www.addie-watashidukuri.com

 

今回は炊飯器で。

 

中身はこんなきれいな黄色でした。

味は、ほくほくしていて、少しねっとり。

 

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今のさつまいもって、すごーく甘いのが多いですよね。

それに比べたら甘さは少ないです。甘いさつまいもを食べ慣れていたら、物足りないのかもしれないけれど、甘味があまりなかった昔の人にとっては、これでも十分甘いさつまいもなんだろうと思いました。

なんだか、“なつかしい味のする”さつまいもでした。

 

ちなみに、まとめて蒸かしたさつまいもは、一度に食べる分ずつラップにくるんで冷凍しておきます。自然解凍でもレンジで解凍しても、またおいしく食べられます。

 

この蔓無源氏も小分けにして冷凍しました。

お味噌汁にしたら、甘さが引き立っておいしかった!シチューにも合いそうな気がしています。

 

思いがけず、めずらしい品種のさつまいもに出合うことができました。

来年見かけたら、また買ってみよう。

お酒好きな方は、ぜひ焼酎とともにどうぞ。


 

 

 

 


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