丁寧な暮らしがしたくなる、小川糸さんの小説
小川糸さんの、『キラキラ共和国』を読みました。
小川糸さんの小説は好きでほとんど読んでいます。
エッセーも好きです。
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この本は、『ツバキ文具店』の続編にあたります。
鎌倉で文具店を営む、鳩子は代書屋という仕事もしています。
いろいろな事情があって自分では書けない、書きたくない方の代わりに手紙を書く仕事です。
依頼者の思いをくみ取りながら、文章を考え、筆記具を選び、用紙を揃え、手紙を整えます。
手紙を書くことがほとんどなくなってしまった最近では、その『手紙を書く』行為そのものが新鮮で、読後はふと手紙を書きたくなってしまいました。
『キラキラ共和国』では、鳩子の生活も少し変化があり、触れ合う近所の人々も少し変化が出てきます。
小川糸さんの小説は、いつも文中に出てくるお料理の表現とか、季節行事とかが素敵だなと思うのです。
主人公はしっかりその地に足をつけて生きようとしている感じで、生きることの根本にある『食べること』もしっかりとらえており、どの本も、読後はしっかり自分の軸を持って生きていこう、そんな気分にさせられます。
この本の主人公の鳩子ちゃんも、周りの人々にいろいろ助けられながらも自分の軸で生きようとしています。
ツバキ文具店は、鎌倉にあります。
小説内では、実際に鎌倉にあるお店もたくさん出てきて、わたしが知っているお店、地名もたくさんあって、そういった意味でも楽しめます。
本当に鎌倉にありそうな、文具店なのです。
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こんな本も出ています。
今回本を買った本屋さんでは、オリジナルのこんなブックカバーをつけてくれました。
小川糸さんの小説の中でも、とても好きなシリーズです。
早くも続編が出てくれないか、こっそり思っています。
鎌倉はとても好きな街です。
秋になったら、この本を持って久しぶりに訪れたくなりました。
少しずつ秋らしくなってきましたね。
秋の読書のお供によかったら読んでみてくださいね。
今日もお読みいただきありがとうございました