リレー記事 私の愛読書
またまた、素敵なリレー記事の企画の仲間に入れていただきました。
前回は、アクセサリー。
今回は「私の愛読書」です。
〇ご結婚を控えている娘さんにプレゼントされた、Rinさんの愛読書。
娘を持つお母さんに読んでもらいたい一冊【愛読書リレー記事】 : Rinのシンプルライフ〈小さな平屋で暮らす〉
〇お義父様からプレゼントされたという、小豆さんの子育てバイブル。
【愛読書リレー記事】今でも何度も読み返す、私の子育てバイブル本。 : 持たない暮らし〜ミニマム生活。
〇本好きなお子さんに育てた、ユキコさんのお気に入り絵本たち。
私と子供の、お気に入りの本【愛読書記事リレー】。 : ゆとりあるシンプルな暮らし
〇お子さんのお手本になれるように、自分の行動を振り返るというあきさんのおすすめ本。
【愛読書記事リレー】自分の行動は大丈夫?気になった時に読み返したい本を紹介します。 - ちょうどいい時まで
〇人生の指針となり、戒めにもなっているという、りんさんの愛読書。
【心に響く本】人生の指針となり戒めてくれるマザーテレサと遠藤周作 - たにまのひめゆり
バトンをいただいたわたし。アンカーです。
何にしようか迷いましたが、20年以上手元にある小説をご紹介させていただこうと思います。
沢木耕太郎著 「深夜特急」
つい最近、数年ぶりに何度目かの再読を終えました。
何年かに一度、手に取りたくなる本です。文庫で6冊あります。
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深夜特急とは?
作家、沢木耕太郎氏が26歳の時に、軌道に乗り始めていた仕事をすべてキャンセルし、「インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗り合いバスを乗り継いで行く」という目的だけで旅をした際の紀行小説です。
旅をしていたのは、1970年代、その後小説として発行されたのは第1巻(第1便と呼びます)が1986年で第3巻(第3便)まで続き、文庫本としては6冊に分冊されています。
初めての出合い
わたしは、小説からではなく、テレビドラマで観たのが最初でした。
1996年、97年、98年、と3回に分けてドラマ化され、放映されています。
仕事から帰ってきて、何気なくつけたテレビでこのドラマの初回(96年)がやっていて、何となく観始めたのですが、引き込まれてしまい、確か2時間ほどのスペシャルドラマだったと思うのですが、帰ってきたそのまま、食事をすることなく最後まで観てしまったという記憶があります。
沢木役を演じたのが、大沢たかおさん。
若いです、大沢たかおさん。ドラマを観ていても、彼自身が成長していく様子(メンタル的にも身体的にも)が見て取れます。
このドラマというのが、ドラマでもあり、ドキュメンタリーのようなつくりでもあって、ちょっとおもしろい映像でした。
もうずいぶん前の映像なのに、今でも思い出す、今でももう一度観たいと思っています。
この時は、大沢たかおさんのことを知らなくて、「この俳優さん、かっこいいなー」と思いながら観ていました。(それが最後まで観続けた理由でもありますw)
その後、原作となったこの小説を買い、夢中で最後まで読みました。
(今見ると、文庫本の定価は約400円でした。字も今の文庫本よりちっちゃい!)
本から感じる、旅の熱気や距離感
文庫本の6冊では、
1)香港、マカオ
2)マレー半島・シンガポール
3)インド・ネパール
4)シルクロード
5)トルコ・ギリシャ・地中海
6)南ヨーロッパ・ロンドン
に分かれています。最初の巻ではアジアの熱気を感じたり、旅の始まりの高揚感を味わったり、中盤でいよいよ旅の目的であるインドのデリーを出発すると、地続きで国境を越えていくという、日本にはない感覚を本の中から味わったり、後半は旅の期間も長くなってきて、旅の終わらせ方を模索してみたり、冬のヨーロッパで感じた静けさや寂しさなど、その土地土地で感じる空気が伝わってきます。
80年代、90年代は「バックパッカーのバイブル」ともいわれ、本と同じようなルートをたどって旅をした若者がたくさんいたというのも、読んでいるだけで納得できます。
時折読み返したくなる本
20代前半でこの本を手にして以来、何度か繰り返し読み返してきました。
最初から読み返したり、途中の巻だけ読んでみたりなど様々ではありますが、今思うと読み返したくなる時というのは、何となく“日常の中に自分がまぎれてしまって、視野が狭くなっている時”のような気がします。
そんな時に、この本を開いて、たぶんこれから先も行くことのないだろう土地のことを読んだり、ユーラシア大陸をバスで移動するという、とてつもない距離感を本から感じたりして、もっと視野も心も広くもたなくては、と反省したりしてきたように思います。
そんな広さや大きさを感じることのできる本です。
こんなタフな旅は、わたしには実際にはできませんが・・・。
語るともっともっと長くなりそうですが💦20年以上、手元にあって、これからも手放すことのない、とても好きな本のご紹介でした。
沢木氏が旅をしていたのは70年代ですが、時代を感じる箇所はあっても、まったく色あせてはいません。「旅に出たくなる」というような感想だけでまとめたくない作品です。
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長文になってしまいました。まだ書けますがwやめておきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また素敵な企画に入れていただきありがとうございました。
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