映画「マチネの終わりに」を観てきました。
原作を読んでから、公開を心待ちにしていた「マチネの終わりに」を観てきました。
この先は少し辛口な評価だったり、ちょっとだけネタバレもあったりします。
実は観てから少し日が経っています。
正直、ちょっと消化不良な感じ。
でも日が経って、改めてしっとりしたストーリーに浸ることができています。
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登場人物はそれほど多くはありません。
主人公となるのは、天才クラッシックギタリストと言われた蒔野と、ジャーナリストとしてパリに暮らす洋子。
出会ったふたりは、惹かれ合うのですが、思わぬところからすれ違いが生じてしまいます。
数年経ち、別々な暮らしをしているふたりですが、ある時、すれ違いから生じた誤解が解け、再会するきっかけが生まれます。
消化不良、と書いたのは、それぞれの内面的な部分をもっと深く描いて欲しかったかなというところでした。
かつて天才と言われたギタリストも、40代という年齢からくる苦悩だったり、テロにまきこまれたジャーナリストがPTSDを患い、苦しむ姿だったり、多少は描かれているんですが、もっとお互いに大人だからこそ、相手を想うあまりに頼れない、そんなところだったり、早苗(マネージャー)すれ違いを生むきっかけを作ってしまうまでの心の動きなどをもっと観たかった。
小説を映画サイズにまとめてしまうと、こんな感じになるのかな、そんな気分がしたのです。
期待値が高すぎたかな。
なので、filmarksでの評価は、わたしにしてはちょっと辛口の3.7.
いいんだけど、もっと世界にずっしりはまりたかった。
このアプリ、映画好きな方にはおすすめです。
でもね、やっぱりいいんです。福山雅治さんと石田ゆり子さんの世界が。
言い方間違えると、はっ??となりそうなセリフも、福山雅治さんだったら、いいかと思える。
そして、パリ、東京、ニューヨーク、それぞれの景色が素敵で、特にパリのシーンが好きでした。
また、映画の中でキーワードとなるべき言葉が度々登場します。
「未来は過去を変えられる」
同年代だからこそ、うん、そうだよね。きっとそうだよね。と頷けました。
本を読んでから映画を観た方がいいか、読まなくてもいいかと聞かれたら、個人的には本を読んでから観た方がいいと思いました。
本は映画では描かれていない舞台、恋愛だけではない社会情勢なども絡んでいて、ずっしりきます。
さらっと、大人の恋愛映画を観たいのなら、読まなくても大丈夫。
まぁ読んでも読まなくても、秋にしっとり大人の恋愛映画を観たい方にはおすすめです。
最初は消化不良な感じがしましたが、だんだんと、あぁよかったな・・・と思えた映画でした。
洋子さんが、ちゃんと幸せになっていますように。
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今日もお読みいただきありがとうございました。