ずっと手元に残しておきたい本「すてきなあなたに」
時々、とっても読み返したくなる本があります。
暮しの手帖社の、「すてきなあなたに」
移動が長くなるようなお出かけの時は、本を1冊入れておくことが多いのですが、そんな時にも一緒に連れていったりもします。
「すてきなあなたに」って?
1969年から連載が続く『暮しの手帖』誌の人気エッセイです。実際に目でみて素敵だと思ったこと、人と接している時に感じた素敵なこと、心に深く染み込んでいったこと、食事の時に美味しかったものとそのレシピなど、日常の生活で感じて、メモに書き留めたものを綴っています。
(暮しの手帖社HPから抜粋いたしました)
暮しの手帖の創刊者のひとり、大橋鎭子さんが1969年から書かれていたエッセイです。(大橋さんは2013年に永眠されました)
NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年)は、この大橋鎭子さんがモデルとなりましたが、そのドラマの中でも、この「すてきなあなたに」についてのエピソードがありました。
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わたしは、よりぬき集を手元において読んでいるのですが、一月から一二月の章に分かれていて、それぞれに季節を感じさせるお話があります。ひとつひとつのエッセイも長くないので、適当に開いたページを読んでいくというような読み方もできます。
よりぬき集なので、書かれた時代も様々で、例えば洋服にまつわるエッセイの中では、「パンタロン」や「スラックス」、「オーバー」といったような記述があったり、食のエッセイでは「メリケン粉」や「シチュウ」という表記だったり、昭和を感じさせる言葉も満載で、それが今改めて読むと穏やかな時間の流れを感じさせてくれたりします。
今と同じ24時間を過ごしているはずなのに、何となくゆったり時間が流れているような気がするように感じ、もっと力を抜いてゆっくり過ごしていこうといったような気持ちになります。(当時だって、時間に追われてバタバタ過ごすことだってもちろんあったとは思いますが・・・)
気持ちがやさぐれている時には特におすすめですw
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時折書かれている、料理のレシピや旅先で食べた料理の紹介も魅力的で、想像力が膨らみます。
今はレシピも写真入りで書かれることがほとんどですが、文字だけで簡単に書かれているのがかえって新鮮で、作ってみたくなります。そこに書かれている「茶サジ~杯」といったような表記にもほっこり。
もう少し暖かくなったら、「ココアのシャーベット」をつくってみたい!
というわけで、久しぶりに開いた本でしたが改めて読むと心が落ち着き、やっぱりずっと手元に置いておきたいなと思いました。
丁寧に暮らしたくなる、そんな本です。
今日もお読みいただきありがとうございました。
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