『サバイバルファミリー』という映画を観てきました。
現在ちょうど公開中の映画なので、ネタバレなどストーリーを詳しく書くことは控えますが、公式サイトから少し拾ったあらすじを紹介すると・・・
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東京に住む、ある一家が主人公。
うるさいお父さん、ちょっと天然なお母さん、いつもヘッドホンを耳につけて大音量で音楽を聴き、家族との会話が全然ない、大学生のお兄ちゃん、スマホを手から離せない、ちょっとうざいと思いながらも友達とのLINEがやめられない高校生の妹。
よくありそうなファミリーです。
ある日突然、電気が止まってしまいます。
電気だけでなく、それに付随するものすべて、そしてなぜか乾電池も使えなかったり、充電しておいたはずのスマホやPCも全く使えなくなってしまうのです。
最初はただの停電かと思っていたのが、どうも様子が違う。
そして、情報が全く入ってこない。
来る日も来る日も、電気はもとに戻らない。
食事はもちろん、生活全てがままならなくなってきてしまう。
家の電気が使えないということだけではなく、全ての電気が止まってしまっているのだから、工場が動かないから食品だって作れない、物資の輸送も止まってしまう、何もかもがストップしてしまったのです。
お父さんは、『東京を脱出する』と決心します。
そして西へと向かうことに。
・・・と言っても、簡単に向かうことはできません。行く先々で困難が待ち受けているのです。
それにひとつひとつ立ち向かい、でもうまくいかなかったり、うまくいったりしながら過ごしていく家族の物語です。
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映画は、深刻なことばかりでなく、時にコミカルなシーンも入ってくるのですが、観ていて、身につまされるというか、実際にあり得るような話でもあって、笑うに笑えないかも・・・というところもいくつかありました。
今電気がストップしてしまったら、どうなってしまうのでしょう。
大きな災害のあとなどで、ライフラインがストップしてしまい、苦労な暮らしをされた方も多くいらっしゃると思います。
ライフラインだけでなく、物資が手元に届かなく、苦労された方も。
うちは関東なので、東日本大震災後にお店に品物が並ばなかったり、お店の前に開店前から大行列ができたりといったようなことはありましたが、それでもわたし自身はまだ何とかなる状態でした。(関東でも、お住まいのところによっては苦労された方もいると思います)
当時は計画停電もあって、節電、節電、と誰もが声高に叫んでいて、どこまでできていたかわからないけれど、それでも電気というものを意識はしていたように思います。
でも今、改めて思うと、なんて電気に頼りきった生活をしているのでしょう。
普段、当たり前と思っていることのほとんどに電気が使われていて、便利になっていくことのほとんどにも電気が使われている。
例えば、その便利になったことができなくなってしまうと、ものすごく不便になってしまったようにも感じたり。
少し前の時代に逆戻りしただけなのに。
結局、そんな状況で強いのは、昔の生活というか、自給自足に近いような、過度にものを持たず、過度に便利さを求めずに暮らしている人たちなのだろうなと思います。
でも、便利さを知ってしまったわたし達は、そんな暮らしができるのか?そして電気がなくなったとしたら、どこまで生き延びられるのか?そんなことを問われているような気がしました。
あまりきれいに撮れなかったけど、台湾でのイルミネーション。旧正月の最後のお祭り?のようなものに遭遇しました。
・・・と映画を観ながら、いろいろ考えたりもしていたのですが、上映後に行ったトイレでは、センサーで自動的に水が流れて、センサーに手をかざして手を洗って、ジェットタオルで手を乾かしている自分をふと振り返り、苦笑しかできませんでした。
シリアスな映画ではないので、深刻になることも、暗くなることもなく観られました。
でも、いろんなことを考えた映画でもありました。
興味のある方、おすすめです。