いよいよ今週で終わりですね。
こちらの記事から、このブログを訪れてくださる方もいまだに多いです。
ありがとうございます。
常子さんをはじめとする、小橋家の人々や編集長の花山さん、森田屋の方々、星野さん、その時々に登場する人たちに気持ちを寄せながら半年楽しんで観てきました。
戦後の混乱期から、暮らしを大切にして女性の暮らしに寄り添って作られた雑誌、「あなたの暮し」。
常子の母、君子が亡くなったあとに、常子が書き始めた、人々の何気ない暮らしの中で生まれるエピソードをまとめたエッセー、「ちいさなしあわせ」。それが人気連載となり、やがて単行本としても販売されるようになったという話が数週前にありましたが、その話のもととなったのが、「暮しの手帖」の中の「すてきなあなたに」ということを知り、早速本屋さんで手にとってみました。
「すてきなあなたに」というのは、「暮しの手帖」で1969年から書かれている人気連載だそうです。
何気ない普通の暮しの中で出会った、いろいろなことや、人から聞いたこと、大切に思ったことを共有したいとの思いで書き始めたものだそう。
パラパラとめくると、招かれたお宅でごちそうになった料理の話や、おいしい紅茶の入れ方、道で出会った人の話など、もしかしたら見落としてしまいそうな小さなことなどが丁寧な言葉でつづられています。
ポケット版としても数刊、シリーズとして出ていましたが、まずは入門編ということで、また持ち歩きなどもしたいと思って、よりぬき集を購入しました。
ひとつひとつのお話が短いので区切りよく読め、また章も一月の章から十二月の章までと分かれているので、季節感も感じられます。
言葉ひとつひとつも押しつけがましくなくて、すっと入ってきます。
暮しの手帖をよくお読みの方にとっては、よくご存じの本かと思いますが、わたしは初めて手にとって、背筋がすっと伸びるような、素敵な本に合ったような気がしました。
この記事を書いてすぐに出会った本でした。
書いたことで引き寄せてくれたような気もします。
寝る前に少しずつ読んでいきたい、そんな本です。
秋を前に素敵な本に出合えました。