おととい(5/26)の放送は印象に残るものでした。
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場面は、主人公の常子(つねこ)が通う、女学校の卒業式。
恩師の藤堂先生と、親友の綾さんと常子が談笑しています。
その中で、藤堂先生が手に持っている本の話になりました。
その本にはきれいなカバーがかけられていて、常子はそれが気になり尋ねます。
それは、帝国百貨店の包装紙。
先生は、きれいな包装紙があるとそれを工夫して本のカバーにしている、そうすると大事な本も汚れないし、見映えもいい。
これは自分なりのささやかな心がけで、ささやかだけれども、こうした心がけが小さな幸せを生むと思っている、そんな瞬間を大事にしていく人でありたい、と話します。
常子は「ささやかな心がけ」という言葉が素敵だと感銘を受けました。
昔から、そういう感じ方を大事にしていたが、どんな風に言葉にしたらいいかわからなかった。
祖母が妹の美子(よしこ)が持っているお古の筆箱に、端切れで作った花飾りをつけてあげたのだが、それもまさに「ささやかな心がけ」なのだと常子は思ったのです。
自分も「ささやかな心がけが小さな幸せを見出す」ことをしていきたい、と話しました。
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常子は、「暮しの手帖」の創業者、大橋鎭子さんがモデルになっているので、この「ささやかな心がけ」というのが、これからのドラマのキーワードになってくるのかなと思うのですが、わたしにとってもこの「ささやかな心がけ」という言葉がとっても心に響きました。
今よりもっとものがなくて、きっと不便なこともいろいろあった時代に、例えばきれいな包み紙があればそれをとっておいて、工夫して使う、それに小さな幸せを見出す生活、そんなことが素敵だなと思いました。
そういえば母から回ってくる本にはいつも自分でつけたカバーがかけられています。
これはたぶん、ベランダに咲いた花を写真にとってプリントしたもの。
母はどんな本でも昔からカレンダーの写真とか包装紙とか使って、カバーをつけてから読んでいました。
そういうことで、自分の持ち物に愛着がわくというのもあるのかもしれません。
(そのために、捨てられない包装紙とか紙袋とかたまってしまうわけなのですが・・・)
もちろん本のカバーだけでなくて、日々のいろいろなところでも「ささやかな心がけ」を発揮できるところはあるなと思います。
不器用なので、そんな大したことはできませんが・・・。
機能性ばかりを追求するだけでなく、そんな生活の潤いみたいなものも大切にしていきたいと感じたとと姉ちゃんでした。