2022年 印象に残った本3選
近頃、本を読む機会がめっきり少なくなってしまったけれど、それでも今年もいくつか本を読みました。
じっくり小説を読みたい気分の時と、さらっと軽く読める本を選びたい時と、その時によって手に取るものは変わりますが、バッグの中にはいつも何かしら本が入っています。
2022年に読んだ中で、特に印象に残っている本をあげてみたいと思います。
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ライオンのおやつ
小川糸さんは好きな作家さんで、これまでも小説、エッセイともにほとんどの本を読んでいます。
こちらは以前NHKでドラマ化されていて、それを観た時もウルウルしてしまったのですが、本も結末を知っているだけに、読み進めていくのが途中は辛かった。
でも、過去を嘆いたり、未来を憂いたりすることなく、『今、この時』を幸せに過ごしていくのが未来につながっていくのだと後半は少し晴れやかな気持ちにも。
自分が人生の最後に食べたい、『おやつ』って何だろう?
そんなことも考えました。
今宵も喫茶ドードーのキッチンで
おひとりさま専用のカフェ、『喫茶ドードー』
毎日がんばっているけれど、日常にちょっと疲れた人がたまたまたどり着き、ほっこり癒されます。
短編集なのですが、登場人物が少しずつリンクしていき、物語がつながっていきます。
ストーリーの中に、コロナ禍での生活のことも描かれており、それぞれの登場人物がより身近に感じられました。
軽く読めて、ほっと心が温まるような作品。
猫を棄てる
昔から好きな、村上春樹さんの作品。
実のお父様のルーツについて書かれています。
若くして結婚した奥様のことは、度々エッセイなので読む機会はあるのですが、ご両親について書かれたものは、今までほぼ目にしたことがなかったので、興味深く読みました。
村上春樹さんは、わたしから見たら親世代であり、そのお父様というと、わたしの祖父母の世代となるのですが、お父様も祖父母も10代から20代の時期に戦争を体験しているわけで、お父様は数回召集されて数度戦地に赴くこととなるのですが、そういった戦争体験がその後の人生においてどんな感情の変化をもたらすのか、自分の想像を遥かに超えることなのかもしれませんが、祖父母にも置き換えて読み進めるところもありました。
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他にも印象に残っているものはいくつかありますが、今回は3作品。
どれも最近文庫で平積みになっているものなので、本屋さんでも見つけやすいものです。(本は電子より紙の方が今でも好き)
興味のあるものがあればぜひ。